日本淡水魚を飼育するにあたって
飼育する魚をペットショップなどで購入する人もいると思いますが、自分で採集する人もいるとかと思います。採取した魚を飼育する場合は、病気を持っていることもあるのでメレンチブルーなどで薬浴することをオススメします。また、採集した魚は人工飼料をなかなかな食べてくれない場合もありますので注意が必要です。
日本淡水魚の飼育例

飼育例① お金をかけずに飼育したいなら
川魚を飼育する場合、水槽の水をきれいにするろ過装置が必ず必要になってきます。ろ過装置のなかでも安くて手軽に使えるのが「投入式フィルター」というもので、空気の流れを利用してフィルター内に水を循環させ、水をきれいにする仕組みです。
エアーポンプと合わせて使うものですので、酸素の供給も合わせて行うことができます。小さい水槽や、飼育する数が少ない場合はこの方法で十分に川魚の飼育ができるでしょう。
「投入式フィルター」と同じくらい手軽に使えるろ過装置には他に、「外掛け式フィルター」もあります。こちらはモーターの力で水を循環させる仕組みですが、同様に値段が安く設置も簡単なので初心者の方にもオススメです。
飼育例② 堅実な方法で飼育したいなら
あまりお金をかけたくないけど、きちんとした設備で飼育したいという方には「上部フィルター」を使った設備がオススメです。飼育例①で紹介した投入式フイルターよりもろ過能力が高いので、大きめの水槽や、魚の数が多い水槽でも楽に飼育することが可能です。ペットショップなどではガラス水槽と上部フィルターのセットがよく売られていますし、設置も難しくないので初心者の方でも簡単に扱うことができます。
飼育例③ サケ科の魚も飼えるぐらい完璧にしたいなら
普段、渓流などに住んでいるニジマスやイワナといった冷水魚の飼育をする場合は注意が必要です。水温を一年中20度以下に保つ必要があるため水温を下げる「クーラー」が必須となるからです。クーラーは大変高価なものなので初期費用はどうしても高くなってしまいます。
また、水槽に高いろ過能力を求めなら「外部フィルター」がオススメです。ろ過面積が大きく、クーラーと連結させることも可能です。
種類別の飼育方法
コイ科の飼育法

コイ科の魚にはフナ、オイカワ、モツゴなどといった身近な種類が多く、比較的飼育のし易い種類が多いのもコイ科の特徴です。人工飼料にもよく慣れてくれるため、飼育が簡単で初心者の方でも楽に飼育することができます。
しかし、コイ科の魚の中にはハクレン、コクレン、アオウオ、ソウギョなどのように大型化するものもいますので注意が必要です。幼魚のうちは小さな水槽でも飼育できますが、のちに大型の水槽が必要となります。
タナゴ類の飼育法

タナゴの仲間は観賞価値が高く飼育もし易いため人気があり、最近ではペットショップでもよく売られています。飼育は簡単ですが繁殖を行うには二枚貝が必要であり、その二枚貝の飼育・維持が難しいのでタナゴの繁殖も難しくなっています。
タナゴは釣りの対象としても人気で、釣ったタナゴを飼育する方も多く見受けられます。しかし、最近は天然のタナゴの数が減ってきており採集できるポイントを探すのも困難になっています。
ドジョウなどの底生魚

ドジョウ、ツチフキ、カマツカなどの底生魚は水槽内の砂利に潜ったり、砂利を巻き上げるため水草を植えてあるような水槽には向きません。ドジョウには体の模様がきれいなシマドジョウや、ずんぐりとした体型がかわいらしいホトケドジョウなどがおり、飼育も容易なので人気があります。
ツチフキやカマツカなども観賞魚として人気ですが、水質の変化に敏感なところがあり長期的な飼育は難しいとされています。
ヨシノボリの飼育法

体色が鮮やかなヨシノボリも観賞魚として人気がありペットショップでもよく見るようになりました。あくまで肉食魚であるため他の小さい魚と一緒に飼うことはできません。また、縄張り意識が強いためヨシノボリを同じ水槽で複数匹飼育していると、喧嘩し合って弱い固体は死んでしまうこともあります。どうしても複数匹飼いたいというのであれば岩や流木などで隠れ家を多く確保するとよいでしょう。
ナマズ類の飼育法
日本には普通のナマズのほかにビワコオオナマズ、イワトコナマズが生息していますがいずれも大型化するので最終的に90~120cm水槽が必要になります。エサは人工飼料にも慣れますが、メダカや金魚などの生きエサも与えてあげるといいでしょう。また、水槽内に岩や土管などを設置して隠れ家を作ってあげると落ち着きます。
サケ科の飼育法
渓流などに生息しているニジマス、イワナ、などの魚は水温を常に低くして飼育しなければならず、夏に気温が高くなりがちな一般的な日本の家庭での飼育は困難です。そこで、飼育する場合は水温を20度以下に設定可能な水槽用クーラーが必要不可欠となります。また、サケ科の魚には臆病で人工飼料に慣れてくれない場合もあり、飼育するには相当の覚悟が必要です。
通販でも買える日本淡水魚
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ニッポンバラタナゴ 日本の固有種であり日本を代表するタナゴです。地味な体色が特徴的です。 (淡水魚)ニッポンバラタナゴ(2匹) |
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タイリクバラタナゴ ポピュラーなタナゴの仲間で、ニッポンバラタナゴよりも鮮やかな体色に染まります。 (淡水魚)タイリクバラタナゴ(2匹) |
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ホトケドジョウ ドジョウの中でも、その丸みを帯びて可愛らしい顔つきから大変人気のあるドジョウです。 (淡水魚)ホトケドジョウ(1匹) |
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オイカワ ごく一般的な川魚で、オスは繁殖になると大変美しい体色になります。 (淡水魚)オイカワ Mサイズ(1匹) |
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テンジクカワアナゴ 川の下流や汽水域に生息するハゼの仲間で、背中とそれ以外の色のコントラストが綺麗な魚です。 (淡水魚)テンジクカワアナゴ(1匹) |
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ヤマメ 日本の渓流域に生息するサケ科の魚で、飼育する際は水温を18度以下に保つ必要があります。 (淡水魚)ヤマメ Sサイズ(2匹) |
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