地震による水槽への被害
日本は地震が多く、その地震に対してどう備えるかはアクアリストたちの大きな問題でもあります。2011年に起きた東日本大震災でも多くのアクアリストが熱帯魚の飼育環境を維持することができず飼育を断念する事態になりました。家が崩壊するほどの大地震で水槽を守ることは難しいかもしれませんが、被害を最小限に留めることができるよう、このページでは地震の対策法についてご紹介したいと思います。
よくある水槽への被害

地震による水槽への被害でよくあるものを図にまとめました。まず、大きな揺れによる被害でよくあるのが水槽の破損と、水漏れです。水槽の破損についてはアクリル水槽や強化ガラスを使用することによって被害を防ぐことが可能です。また、停電で飼育機器が動かなくなることで発生する、酸素不足や水温低下も一時的であれば防ぐことが可能です。では、以下で地震への対策を詳しく紹介していきたいと思います。
地震の揺れに対する備え
アクリル水槽を使おう
通常のガラス水槽であれば、地震の揺れに耐えられず破損する場合があります。それに対してアクリル水槽は強度強く、震度6の揺れでも被害がないといわれています。ガラス水槽に比べると価格も上がりますが、地震の被害を考えるとアクリル水槽の使用をオススメします。
また、水槽を置くキャビネットも頑丈でしっかりしたものを使用してください。安定していて水平な場所におくだけでも水槽が破損する危険性を下げることができます。
水槽蓋で水漏れを防ごう
よく水槽用の蓋が売られていますが、これは魚の飛び出しを防ぐほか、地震の際に揺れで水が溢れるのを防ぐことができます。また、ただ蓋をするだけでなく重しを乗せるとさらに効果的です。水が溢れるのを防ぐ方法としては、単純に水槽に入れる水を少なめにして水位を下げておくという方法もあります。
耐震マットを使おう
地震対策として家具などの下に耐震マットを使用してる方も多いと思いますが、水槽に対しても効果的です。水槽が家具やキャビネットの上を滑ってそのまま床に投げ出されるというような事態を防ぐことができます。一般的なジェルタイプの耐震マットは家具の下に使用し、水槽の下には水槽専用マットを使用するとさらに効果的です。
漏電保護タップを使おう
地震の揺れとともに水槽から水漏れが発生するとそれに伴って漏電が起こることもあります。それを防ぐには漏電保護タップを使用することをオススメします。漏電保護タップとは万一の漏電事故を防止する保護回路を備えたタップで、漏電時には通電を停止してくれます。
停電に対する備え
酸素不足を防ごう
停電となった場合、エアーポンプやフィルターが稼動しなくなり水槽内の酸素濃度がどんどん下がっていきます。しかし、簡単な準備でそれに備えることが可能です。まずひとつは乾電池で稼動するエアーポンプです。値段も安いので万が一の時にはあると便利です。
もうひとつは酸素のでる石をする方法です。こちらもペットショップで安く売られていますので備えておくとよいでしょう。
温度の低下を防ごう
特に冬場ですが、停電の際には酸素不足のほかに温度の低下を防ぐ必要があります。まずは発泡スチロール板を水槽の側面に貼り付ける方法があります。これで水温の低下を和らげることができますが、低下した温度をあげるには熱湯を少しずつ加えるなどして温度を上げてさい。ガスが止まっているときにはホッカイロを水槽の側面に張る方法もあるようです。
発電機を使おう
停電時の対処として、大変高価ではありますがガソリンで稼動する発電機を使用する方法もあります。発電機があれば、ヒーターや濾過装置を動かすことができ、災害時には他の家電も動かすことができるので大変便利です。一般家庭で用意するのは難しいかもしれませんが、災害時の備えとして検討してみてはいかがでしょうか?
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