熱帯魚におこる病気の原因
まず魚が病気になる場合というのは水質が原因となっていることが多いようです。 水質が悪いということは日頃の管理ができていないということでもあり。いつも水槽管理を欠かさずに行えば魚が病気になる確立を大きく減らせるはずです。他にもいろんな原因は考えられますので、以下でご紹介したいと思います。
えさによる水質悪化
えさは魚にとって欠かせないものですが、時によって魚に悪影を響与える事もあります。ついつい魚が可愛くてエサを多めに与えてしまいがちですが、エサは与えすぎない程に与えてください。魚が数分ぐらいで食べきれる量を目安に与えないと、食べ残しが底に溜まり水質が悪化してしまいます。水質悪化は直接的に魚の体力を奪い、病気の発生率を高めてしまいます。
水換えをしない事による水質悪化
熱帯魚を水槽で飼育するかぎり、水槽の水を定期的に交換する必要があります。魚の糞などから発生した有害なアンモニアはろ過装置などを通して無害な硝酸塩に変化しますが、硝酸塩は蓄積されていくと魚に害を与えるため水換えはどうしても必要となります。水換えの頻度は多いことにこしたことはないですが、最低でも一週間に一度3分の1の水を交換することをオススメします。

体の傷
魚を網で持ち運ぶ時や水槽のレイアウト時、魚同士のけんかが原因となって魚の体に傷がつくことがありますが、粘膜が剥がれその傷口から細菌が入ることで水カビ病などの病気につながります。魚の体に傷が付いているのを見つけたら、メレンチブルーなどで薬浴し、重度な病気になる前に対処しましょう。
殺虫剤などの有害物質
家庭内で使用される殺虫剤や消臭剤など、人間にとっては問題のない物質でも魚にとってはとても危険な場合があります。有害物質がエアーポンプなどを通って水中に入ると魚に影響がでるので、水槽の近くで殺虫剤などを使うのは避けてください。
急激な水質変化
これは、購入した魚を自分の水槽に入れる時や、水換えの時に注意しなくてはならない事です。水温の高い水槽に冷たい水を入れたり、水温の低い水槽に熱いお湯をいれるなどの急激な温度変化は魚にショックを与え、小魚などは場合によって死んでしまうこともあります。また、pHの急激な変化でも魚はpHショックを起こし、魚を衰弱させてしまいます。
病気の治療法について
白点病
原因:水質の急激な変化 水質悪化
症状:体に白い斑点
この病気は魚のからだに白い斑点が現れる病気で初期の状態であれば体に数個のぼつぼつが出てくるだけですが、末期になると白い斑点が体中を覆い尽くして、治す事がとても困難になってしまいます。
病気の原因は水質、水温の急激な変化に関係があるようで、魚を水槽に入れたばかりの時に発症しやすいようです。治療はメチレンブルーなど市販の薬で行ってください。しかし白点病は早期発見、早期治療が大切なので白点病だときずいたらすぐに治療することを心がけましょう。
ひれぐされ病・くちぐされ病
原因:細菌感染
症状:体の部位の腐敗
ひれぐされ病はひれが溶けるように腐っていく病気です。くちぐされ病は口に綿がついたようになり、この病気にかかると物が食べられなくなりどんどん弱っていきます。他の魚との喧嘩や驚いて暴れた時にできた外傷に細菌が入ることが原因となっておこるようです。
この二つの病気は基本的にメレンチブルーやグリーンFゴールドなどの薬で治療することが可能です。 また、くちぐされ病は感染力が強いので病気の魚を見つけたらその魚はすぐに他の魚と隔離して治療することが必要です。
水カビ病
原因:水カビ菌の感染
症状:体に白い綿のようなものが付着
これは魚の体に白い綿のようなものが取り付く病気です。菌が感染することで発症し、症状が進行していくと菌が体内まで侵入し細胞を壊死させます。その結果、体の水分調節ができなくなり次第に衰弱していく病気です。
外傷が原因であり、治療は塩を飼育水に混ぜることで治る事もありますが、メチレンブルーやマラカイトグリーンのような市販の薬品を使用して治療したほうが治る確率は高いでしょう。
えら病
原因:水質悪化
症状:エラがめくれたようなる
この病気は「えらめくれ病」とも呼ばれアロワナの仲間がかかり易い病気です。えらが反った状態になり見た目がとても悪くなってしまうほか、早期治療ができないとエラが大きくめくれてしまい治療が困難になります。初期の頃であれば水槽の水換えや塩を入れることによって治る場合もあります。それでも治らない場合は手術ということになります。今はペットショップなどで麻酔薬が売っているので、それを使ってめくれたえらを切除するか、動物病院で手術してもらってください。アジアアロワナなどの高価な魚や大型魚は安全を考えて動物病院で治療することをおすすめします。
松かさ病
原因:水質悪化
症状:ウロコが逆立つ
松かさ病は病名のとおり魚の体が松ぼっくりのようになる病気です。発症した魚を上から見るとよく分かりますがウロコが逆立って実際に松ぼっくりのように見えます。原因はエロモナス菌という菌に感染することであり、水槽の水換えを怠っているような水質の悪い環境化でよく発生します。他の魚への感染力はないものの、一度発症すると治療することは大変困難である為たいていの魚はそのまま死亡します。よって松かさ病の場合は日ごろから水質管理に気を配り、発症させないことが大切です。
寄生虫
寄生虫の中で有名なのがイカリムシとウオジラミです。まずイカリムシは、魚の口、うろこ、ひれなどに寄生する寄生虫です。大きさが1cmほどになるため寄生すればすぐ分かると思います。イカリムシの治療は薬でもできますが、魚についたイカリムシをピンセットで取る治療法ほうが一般的です。 取る時はそっと慎重に行い、取り除いたあとはメチレンブルーで薬浴するなどして細菌の侵入を防いでください。 ウオジラミは5mmぐらいの大きさであり基本的にはイカリムシと同じ方法で治療法できます。
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